リスク工学研究会(RERM)

2010年度開催RERM

第84回リスク工学研究会

講演日時 2010年12月13日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 吉田義勝氏(電力中央研究所)
講演題目 「地球温暖化問題について 」
講演概要 地球温暖化問題にはさまざまなモデルがあるが、それらの最新の研究動向および詳細について述べる。
企画担当・司会  羽田野祐子(リスク工学専攻 准教授)
問い合わせ先 2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第83回リスク工学研究会(学生企画)

講演日時 2010年11月15日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 本蔵 満氏、村上 朋子氏 (財団法人日本エネルギー経済研究所 戦略・産業分析ユニット)
講演題目 「各国のエネルギー安全保障政策と実態の調査分析」
講演概要 資源小国である我が国にとって、「エネルギーセキュリティの確保」は、今後もエネルギー政策上最も重要な課題である。エネルギーセキュリティは、海外における権益確保、国産エネルギー/準国産エネルギーの活用、特定地域への供給依存リスク回避、供給途絶等の危機対応等多くの要素で構成されており、要素を十分に理解した上での具体的な対応が求められている。  本調査では、エネルギーセキュリティを、それを構成する要素に分解し、各国における各要素のリスク評価を時代別に行うことにより、エネルギーセキュリティという概念を項目ごとによる数値で明確化し、エネルギー安定供給及び代替エネルギー政策立案への要件を明確化することを目的とした。
企画担当・司会  鈴木研悟(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第82回リスク工学研究会(学生企画)

講演日時 2010年11月8日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 長坂 俊成 氏(独立行政法人防災科学技術研究所 防災システム研究センター 主任研究員 災害リスク情報プラットフォーム研究PJリスク研究グループ長)
講演題目 「災害リスク情報プラットフォーム~リスクガバナンスの高度化を目指して~ 」
講演概要 府省連携により推進している社会還元加速プロジェクトの一環として、防災科学技術研究所が取り組んでいる災害リスク情報の分散相互運用環境の構築とそれらを用いた地域防災力向上のためのリスクコミュニケーション手法の研究開発の取り組みについて紹介する。
企画担当・司会  杉安和也(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第81回リスク工学研究会(学生企画)

講演日時 2010年11月1日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 須賀祐治氏 (株式会社インターネットイニシアティブ)
講演題目 「暗号アルゴリズムの危殆化と「移行」に関する考え方 」
講演概要 米国国立標準技術研究所(NIST)による次世代暗号アルゴリズムへの移行スケジュール公開を皮切りに、様々な場面において暗号2010年問題を無視できない状況になりました。本問題により相互運用性の欠如などの 問題・障害が生じることが予想されます。国内外政府の移行指針と各業界における対策の最新動向について紹介します。また、暗号アルゴリズムの危殆化に起因する通信プロトコルの欠陥が多く噴出するようになりました。これらの情報から我々がどのように脆弱性問題を捉え、どう対処すべきかについての指針を紹介します。
企画担当・司会  照屋唯紀(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第80回リスク工学研究会(学生企画)

講演日時 2010年10月25日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 張替 正敏 氏(宇宙航空研究開発機構 航空プログラムグループ)
講演題目 「航空機の運航と安全に関する最近の話題 」
講演概要 安全で快適な空の旅を実現するためには、機体の安全性向上だけではなく、航空機を運航するための高い技術も必要となります。とくに近い将来、航空需要の増大により日本の空の交通量は1.5倍になり、現状の空域の容量を超えた数の航空機が空を飛ぶことになるという予想があります。その結果、運航の安全性の低下や遅延が発生し、航空交通の利便性は大きく低下することが懸念されています。これを解決するために、新しい技術による運航システムの革新が求められているのです。
本講演では次世代の運航技術のいくつかと、それを支えるアビオニクス(航空電子機器)の最前線をご紹介します。また、運航の安全を守る最後の砦であるパイロットの訓練に対する人間工学(ヒューマンファクタ)技術によるアプローチも紹介したいと思います。
企画担当・司会  金子純也,桑田智幸(リスク工学専攻博士後期課程)
問い合わせ先 2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第79回リスク工学研究会

講演日時 2010年10月19日(火)15:30~16:30
場所筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者菅野 泰子氏 (情報処理推進機構)
講演題目「情報セキュリティにおける リスクとリスクマネジメントについて」
講演概要 情報化の進んだ今日,情報セキュリティ対策はいかなる組織・企業においても必須です.しかし,情報セキュリティにおける多種多様なリスク全てに対し完璧な対策をすることは不可能です.そこで,リスク全体を統合的に捉えて,経営資源をリスクの大きさに応じて投入することが求められております.  本講演では,サイバーリスク,ITリスク,情報セキュリティリスクの対象とするリスクを概観した上で,情報セキュリティにおけるリスクおよびリスクマネジメントの考え方について,国内外の様々な規格や制度を参照しながら,概説します.
企画担当・司会  古川 宏 (リスク工学専攻 准教授)
問い合わせ先 2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第78回リスク工学研究会

講演日時 2010年9月22日(水)18:15~19:15
場所筑波大学総合研究棟B0112
講演者関谷直也氏 (東洋大学)
講演題目「風評被害と社会心理」
講演概要 風評被害とは,もともと原子力関連の事故や原子力関連施設の立地に伴って発生した,もしくは発生すると懸念される経済的被害であった.1990年代後半から社会問題化し,環境問題,食品問題,現在は連鎖倒産や経済問題そのものにまで拡大してきている.  本発表では,風評被害について,社会史と社会心理学的なマス・コミュニケーション研究の立場から,「風評被害」の事例,定義,実態とその発生プロセスやメカニズムを論じ,そこから,この解決策としてどのようなものが考えられるかを論じる.
企画担当・司会 梅本通孝 (リスク工学専攻 講師)
問い合わせ先 2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第77回リスク工学研究会

講演日時 2010年9月27日(月)18:15~19:15
場所筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者野中 俊昭 氏 (小田急電鉄株式会社 経営企画部)
講演題目「鉄道車両のブレーキにおけるリスク 」
講演概要 鉄道は、大量のお客さまが時刻表のとおりに目的地まで安全かつ快適に移動することのできる交通機関であり、蛇口から水が出るが如く、そのことをお客さまは「当たり前」のことと考えている。そしてその 「当たり前」に応え続けるために、鉄道は日夜努力を重ねている。本講演では、鉄道を利用するお客さまがもっとも長い時間を過ごす鉄道車両の、特に安全上もっとも重要であるブレーキにおけるリスクについて、降雨・降雪時に発生する滑走現象を中心に説明する。
企画担当・司会 遠藤靖典(リスク工学専攻 准教授)
問い合わせ先2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第76回リスク工学研究会

講演日時 2010年9月13日(月)18:15~19:15
場所筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者関田 巖 氏 (筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科 教授)
講演題目「視覚障害の方の見え方とリスク 」
講演概要 視覚障害の方の見え方はさまざまである。本講演では、さまざまな見え方の例を、講演者の作成したシミュレーション映像に基づいて紹介する。さらに、視覚障害によって引き起こされるリスクについても紹介したい。
企画担当・司会 片岸一起(リスク工学専攻 准教授)
問い合わせ先2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第75回リスク工学研究会

講演日時 2010年6月28日(月)18:15~19:15
場所筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者山村 麻理子 氏 (筑波大学大学院ビジネス科学研究科)
講演題目「高次元多変量線形回帰のための変数選択について」
講演概要 多変量線形回帰モデルは様々な分野で使用されており, 合わせて最適な説明変数の組み合わせを決定する, 赤池情報量規準(AIC)に代表される情報量規準も多く提案されている.しかし情報量規準については, 目的変数の次元数pが標本数nよりも小さいデータにのみ対応しており,経時測定データやマイクロアレイにみられるようなpがnを超えるデータには対応していない.発表では目的変数の次元数が標本数よりも大きい際の多変量線形回帰分析における変数選択のためのAICを紹介する.
企画担当・司会 佐藤美佳 (リスク工学専攻 准教授)
問い合わせ先2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第74回リスク工学研究会

講演日時 2010年6月14日(月) 18:15~19:15
場所筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者野村 昇 氏 ((独)産業技術総合研究所 安全科学研究部門 主任研究員)
講演題目「地球環境問題と一般世帯の環境意識」
講演概要 地球環境問題等の環境問題を解決するためには、技術開発と共に一般世帯でのコスト負担、環境負荷が過重でないライフスタイルの促進が重要となる。本講演では、一般の世帯を対象にした環境意識についての社会調査について紹介する。   グリーン電力等のボランティア的なコスト負担、給湯機器選択、大気汚染低減の様に直接的経済換算が難しいもの社会調査を通じて分析する研究を進めてきた。その結果、環境負荷低減のためのコスト負担意識の所得依存性は有意ながら国内では弱く、機器選択では評価対象に関する知識が重要な因子であること等が判明している。
企画担当・司会 岡島敬一 (リスク工学専攻 講師)
問い合わせ先2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第73回リスク工学研究会

講演日時 2010年5月31日(月) 18:15~19:30
場所筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者雨宮護氏 (科学警察研究所)
講演題目「都市空間における犯罪リスクの測定の試み:子どもの犯罪被害を事例に」
講演概要 都市空間に存在するリスクが定量的に測定されていることは,政策立案者にとっても,また都市の生活者にとっても重要なことである.しかし,様々なリスクの中でも犯罪は人的要素の介在する度合いが強く,その測定は極めて困難である.これに対し,私たちは,犯罪学上のいくつかの理論とGIS,GPS,シミュレーション等のツールを用いながら,リスクを測定,可視化しようとする試みを実施している.本発表では,私たちが現在取り組んでいる「子どもの犯罪被害」を題材に取り上げながら,都市空間における犯罪リスクの測定の試みを話題として提供する.これをもとに,犯罪を都市リスクの一種として扱ううえでの課題や他のリスクとの相違などについて議論したい.
企画担当・司会 梅本通孝 (リスク工学専攻 講師)
問い合わせ先2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第72回リスク工学研究会

講演日時 2010年5月17日(月) 18:15~19:15
場所筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者小山内 信智 氏 (国土交通省 国土技術政策総合研究所 危機管理技術研究センター 砂防研究室長)
講演題目「土砂災害による被害を軽減するために」
講演概要 土砂災害は、人間社会と自然との関わりの中で発生する災害であり、人命被害が生じやすいという特色がある。国内でも、毎年のように大規模な土砂災害が起こっているため、公共事業としての防災事業(砂防事業等)が実施されているが、近年はハード的対策だけではなく、警戒避難等のソフト対策にも重きが置かれるようになってきた。しかしながら、ソフト対策は情報の受け手側の住民の意識によっても目標の成否が左右されるため、実効性向上のための仕組み作りが重要である。土砂災害の実態について、平成21年7月山口県防府市土石流災害を事例に概説する。
企画担当・司会 谷口綾子 (リスク工学専攻 講師)
問い合わせ先2010年度RERM担当 谷口綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)
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